飛騨高山の伝統工芸「一位一刀彫」の魅力を伝えるために
 飛騨高山宮川朝市に出店し続けて40年

一位一刀彫とは

由来

イチイの木

イチイの木

木の国飛騨の象徴である一位の木はイチイ科に属する常緑樹で、古くから銘木として知られています。イチイ科の中にイチイ、アララギ、キャラの三種類があります。

イチイの語源は、天平17年(740年)に飛騨から天皇へこの木で作った笏を献上しましたところ、ほかの材より優れているということで位階の正一位にちなんで、この名を賜ったと伝えられています。今でも天皇御即位の都度、イチイの笏が献上されています。

その後、飛騨の木彫りは都の建設に携わった「飛騨の匠」らによって、飛騨地方の社寺建設や、高山祭りで有名な祭り屋台の彫刻に発展してきました。そして江戸時代末期、松田亮長が当地方の一位材を用いた根付彫師となって一位一刀彫が大成しました。

一位の木目の比類ない美しさを活かし、彩色を施さない独特の彫りの作風は、彼の流れを汲む人々によって今も受け継がれ、生き続けています。地方色豊かな雅味ある作品が次々制作され、伝統を尊び、新技法も取り入れつつ、ますます技術の研鑽がつとめられています。

特色

一位の木は年月を経るにしたがって光沢が増し、美しい飴色に変わっていきます。これは木の表面が酸化することによって起こる変化です。おおよそ1年を過ぎたあたりから色が変わりだします。

なお一刀彫に使用されている一位材は、樹齢400~500年の貴重なものからさらに吟味されたものです。

新しい色
新しい色
新しい色
10年たった色
新しい色
20年たった色

取り扱い方法

表面にロウが塗ってある品は、塗れた手や布、汗ばんだ手で扱うことはさけてください。

ガラスケースや箱の中に入れたままにしておくと、空気に触れず色が変わらないので、外に出しっぱなしをお薦めします。時々よく乾いた柔らかい布で拭いていただきますと、年月とともに飴色の光沢が増してきます。

食器類 ご使用上の注意

当店の食器類は天然木を使用し、表面は食品衛生法をクリアした塗料で仕上げています。

冷温にも熱にも十分耐えられるように製作しておりますが、熱した油や直火には近づけないようにしてください。

ご使用後の洗浄は、中性洗剤を用いて、柔らかなスポンジ等で軽く洗ってください。

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